2023.06.14
介護職のブランクが空く理由はさまざまあり、その年月も人それぞれです。では、実際にブランクのある介護職はどのような不安を抱えているのでしょうか?その不安のもとを探り、できるだけ仕事復帰前に対策を講じましょう。
これまで介護職として現場で活躍してきた人が休職や退職し、その後も介護職として復職していない潜在介護士は一定数います。介護業界は人手不足で需要は高いものの、そうした潜在介護士の復職への不安が大きく、もう一度現場へ立つことを躊躇している人もいるのが現状です。では、そもそもどんな理由で介護職のブランクが空くのでしょうか。
たとえば、結婚や妊娠、出産、育児といった自分自身のライフステージの変化によるものが挙げられます。結婚や妊娠をきっかけに退職し、身辺が落ち着いて仕事に戻ろうと決めていても、実際には育児に手を追われ、知らず知らずのうちに年数が経ってしまったというケースはよくあることでしょう。また、親の介護も挙げられます。介護期間が長ければ、その分ブランク期間も長くなり、余計に現場に戻りづらくなるのかもしれません。自分自身が病気や怪我をしたことが離職した理由であれば、その病気や怪我の程度により快復までの期間が異なり、離職期間に差が出てきます。中には、職場への悩みや不満から、思い切って退職したという人もおり、介護の仕事自体にやりがいを感じていた場合は辞めてよかったのかどうかを葛藤し、そのまま今に至っているという人も。いずれの理由にしても、需要が高く経験を活かして専門的に活躍できるため、介護現場に復職しないのはもったいないでしょう。
ブランクのある介護職は、一体どんな不安を抱えているのでしょう?考えられるのは、しばらく介護業界から離れていたことによって変化した事柄に、しっかり対応できるかどうかという不安です。たとえば、新たに覚える知識や技術が増えていたり、法令が制定されていたり、それらを理解し身に付けなければ介護の現場に立てないため、ブランク期間が長い人ほど負担に感じてしまいます。介護福祉士やケアマネージャーといった資格を有している人は、なおさらです。中心となって働き、人の上に立つポジションを任されていたのであれば、その責任感から余計に負担に感じることも。また、現役で働いていた当時よりも明らかに体力が落ちたと感じる場合は、みんなと同じような業務をこなしていけるのか体力面での不安も挙げられます。
そのほか、家庭との両立が叶うか、変則的な時間のシフト勤務に体力が持つか、当時の仕事の勘を取り戻せるか、新たな人間関係に慣れることができるのかといったさまざまな不安があり、介護職への復帰を悩む方が多数います。そうした不安を払拭するためには、仕事に復帰する前に現状の介護業界の動向を探り、必要な知識や新たな法令といった情報を得ておくことが大切です。さらに、体力づくりや介助手順のおさらい、保育園の確保、気になる施設の見学などを行い、事前に準備しておくことをおすすめします。
介護職にブランクがある人に向けて復職に役立つ情報を紹介するサイトです。介護職に復職するなら現状を把握し、事前準備をしなくてはいけません。準備が整ったらパート勤務も視野に入れながら転職を検討しましょう。なお、当サイトに関するご質問やご不明な点はこちらからお願いします。